【10月2日 AFP】米国の富豪が「貧乏」になっていることが、30日の米経済誌フォーブス(Forbes)で明らかになった。同誌は毎年恒例の米国長者番付を発表。これによると、長者番付入りした米国資産家上位400人の純資産の合計が前年の1兆5700億ドル(約140兆円)から3000億ドル(約27兆円)減少し、1兆2700億ドル(約113兆円)になっているという。同誌が番付を発表し始めた1982年以来、減少に転じたのは今回を含めて5回だけ。資産家の資産額が減少した原因は、資本市場の混乱や不動産価格の下落、離婚や詐欺被害などの影響によるものと、同誌はみている。

 中でも減少額が最大となったのは、米バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)を率いる著名投資家ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏で、同社株の損失などで100億ドル(約9000億円)の資産を失った。

 番付1位は、米ソフトウェア大手マイクロソフト(Microsoft)創業者で現在は慈善活動を行っているビル・ゲイツ(Bill Gates)氏。純資産は前年より70億ドル(約6270億円)減少し、500億ドル(約4兆5000億円)となった。

 2位はバフェット氏、3位はソフトウエア大手米オラクル(Oracle)のローレンス・エリソン(Lawrence Ellison)最高経営責任者(CEO)で270億ドル(約2兆4200億円)だった。(c)AFP