【9月17日 AFP】カナダ・マニトバ(Manitoba)州の先住民ファーストネーションズ(First Nations)は16日、新型インフルエンザA型(H1N1)への備えの一環として「遺体収納袋」を受け取ったことについて、「恐怖をおぼえた」とする声明を発表した。

 ファーストネーションズのコミュニティーは数か月前、新型インフルの感染拡大によって深刻な被害を受けた。以降、政府に対し、近く押し寄せるであろう第2波に備え医薬品の供給を要請していた。

 30を超えるファーストネーションズのコミュニティーのリーダーたちは声明で、「カナダ保健省(Health Canada)から新型インフルへの準備として数十枚の遺体収納袋を受け取り身の毛もよだつ思いをしている」と述べた。あるリーダーは「これは政府が恐ろしい結果を予測しているという不吉な兆候だ」と述べた。

 遺体収納袋は配布された医療用キットの中に手の除菌剤やマスクとともに入っていた。

 レオナ・アグルカック(Leona Aglukkaq)保健相は、当局者に説明を要請したとしている。(c)AFP