【8月31日 AFP】67歳の英国人闘牛士が30日、年齢の壁や心臓と膝の疾患を乗り越え、スペイン南部マラガ(Malaga)近郊ベナルマデナ(Benalmadena)の闘牛場で見事、4年ぶりに現役復帰を果たした。

 スペインで「エルイングレス(El Ingles、英国人)」の愛称で知られるこの闘牛士は、フランク・エバンズ(Frank Evans)さん。エバンズさんはこの日、マタドール(正闘牛士)として体重500キロの牛を2頭、仕留めた。

 現在、5人の孫の祖父でもあるエバンズさんは、英北西部マンチェスター(Manchester)近郊に精肉店の息子として生まれた。闘牛に魅せられたのは、若かりし頃、スペイン人の友人の結婚式に出席するためスペインを訪れた時。その後、1950年代に英国人として初めて闘牛士となったビンセント・ヒッチコック(Vincent Hitchcock)の自伝を読み、ますますその魅力に引かれたのだそうだ。

 そして22歳の時、実家の精肉店を飛び出してスペイン・バレンシア(Valencia)の闘牛士学校に入学したのだという。(c)AFP/Denholm Barnetson