【8月15日 AFP】行きずり相手と一夜限りの情事を楽しむ場合でも、女性は相手をえり好みするが、男性はその相手がベッドをともにしてくれさえすれば魅力的であってもなくてもさほど気にしない――。科学誌「ヒューマン・ネーチャー(Human Nature)」に、このような心理学の研究報告が発表された。

 研究を行ったのは、英ブルネル大学(Brunel University)の研究チーム。米国、ドイツ、イタリアの3か国で、合計男子学生約400人と女子学生約400人を対象に、「デートしたい」「部屋に行きたい」「ベッドをともにしたい」という気持ちになるのに、異性の外見的な魅力がどれほどの影響をもたらすかを調べるアンケート調査を行った。外見については、「あまり魅力的ではない」「まあまあ魅力的」「極めて魅力的」の3段階で評価した。

 その結果、男性の場合、誘いを受けた女性が「まあまあ魅力的」か「極めて魅力的」であれば、「デートしたい」「部屋に行きたい」「ベッドをともにしたい」という気持ちになる可能性が高いことが分かった。一方、女性の場合、「極めて魅力的」な男性からの誘いである場合に限って、「部屋に行きたい」「ベッドをともにしたい」と思う可能性が高くなることが分かった。

 また、男性の中で一番相手をえり好みするのはドイツ人、次が米国人、一番えり好みしないのはイタリア人であることも判明した。

 男性が誘いを受ける女性の魅力にはまったく無関心であるわけではないが、女性の方が男性より高い基準を設けていると、研究チームは結論づけている。(c)AFP