【8月14日 AFP】中国南西部、四川省(Sichuan)成都(Chengdu)のペット市場、青石橋市場(Qingshiqiao)で、持ち主に金運と幸運をもたらすという、花や虹、文字などさまざまな入れ墨が彫られた幸運の魚が売られている。地元紙華西都市報(Huaxi Metropolis Daily)電子版が13日、伝えた。

 魚には、「商売繁盛」を意味する文字などの入れ墨が彫られることが多い。取引業者によると、入れ墨にはレーザーが使われるという。

 ブダイの場合、通常は1匹10元(約140円)だが、入れ墨入りのものは、少なくとも25元(約350円)で売れるといい、「金運」「幸運」「長寿」「幸福」の文字が彫られた4匹のセットは120元(約1690円)するという。

 入れ墨入りの魚は2005年から青石橋市場で売られるようになったが、人気が出たのは過去1、2年のことだという。

 入れ墨入りの魚を販売することに対して「ざん新だ」と答える店主がいる一方、残酷だと答える店主もいる。

 漁業専門家のZhang Zhicheng氏は、入れ墨が魚に与える影響をだれも研究してこなかったと指摘する。

「レーザーを使って入れ墨を彫れば、必ず魚に影響を与える。人間の体に入れ墨を彫るようなもので、魚の生理バランスを破壊し、皮ふの保護面にダメージを与えてしまう」。(c)AFP