【7月25日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II、83)は24日、英連邦(Commonwealth)各国への過去の訪問で受け取った贈り物の展示会に出席した。贈り物が「違法」であった場合、返却しなければならないかと女王が質問を投げかける場面もあった。

 エリザベス女王は、フィジーから贈られたクジラの歯3本があしらわれたネックレスをフィジーへ返却しなければならないか思案している様子だった。これらの贈り物は、26日からロンドン(London)のバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)で開催されるコモンウェルス・オヴ・ネイションズ60周年記念の展示会に展示される。

 この展示会では、きらびやかな宝飾や民族工芸などの世界各国からの贈り物だけでなく、1952年のエリザベス女王即位の際に行われた英連邦各国歴訪で、女王が着用したドレスやガウンなども展示される。

 内覧会に出席したエリザベス女王は、マッコウクジラの歯を展示すべきかどうかについて質問し、「現在違法化されているのなら」と話したという。

 王室コレクション(Royal Collection)責任者のヒュー・ロバーツ卿(Sir Hugh Roberts)は、「幸運なことに、これはずっと昔に贈られたものですので、あまり問題にはならないかと思います」と語った。

 エリザベス女王は、「それだったらいいわね。返却しなければいけないと押しかけられたら嫌ですよ」と笑顔で話した。(c)AFP