【7月20日 AFP】それぞれ別の人生を歩んでいた英国人男性とスペイン人の元恋人同士が、暖炉に後ろに隠れていた一通のラブレターのおかげで、16年ぶりに復縁した。20日の英メディアが伝えた。

 2人は英国人のスティーブ・スミス(Steve Smith)さんと、スペイン人のカルメン・ルイス・ペレス(Carmen Ruiz-Perez)さんでともに42歳。17年前にカルメンさんが交換留学生として訪れていたイングランド南西部のブリックスハム(Brixham)で恋に落ち、1年つきあった後に婚約した。しかし、カルメンさんが自分の店をもつために仏パリへ引っ越した後、2人の関係は終わった。

 数年後、カルメンさんとのやり直しを願ったスティーブさんは、スペインの彼女の実家に手紙を送った。しかし、炉棚に置かれた手紙は暖炉の後ろに落ちてしまい、そのまま目にされることなく十数年が経った。

 ところが最近、カルメンさんの実家の改修のために暖炉をどかした建築業者が、このラブレターを発見した。

 カルメンさんは英紙ヘラルド・エクスプレス(Herald Express)に「手紙を手にしたとき、緊張して、スティーブにすぐには電話しなかった。もうちょっとで一生電話をしないところだった。受話器を上げたり下ろしたり。けれど、電話しなくちゃいけないんだって分かっていたわ」と語った。 

 現在は工場主任として勤めるスティーブさんは、再会を果たしたときは、まるで時間が止まっていたようだったと述べた。「再び会ったときは、映画のようだった。空港のロビーを走って、お互いの腕のなかに飛び込んでいったんだ。ぼくたちはまた出会って、また一から恋に落ちた。目を合わせて30秒後にはもうキスをしていた」

 2人は17日、結婚式を挙げた。スティーブさんは喜びを語った。「最終的に、あの手紙が届くはずだったところに届いて嬉しいよ」(c)AFP