【7月14日 AFP】若手女優にとって、仏南部のリゾート地カンヌ(Cannes)のビーチでヌードになるのは、注目を集めるお約束の手法だった。しかし今後は、少なくともショーツだけは脱がないようにしなければならない。

 世界で最も有名な映画祭も開催されるカンヌのすべてのビーチで全裸になることが禁止された。例外はサント・マルグリット(Sainte Marguerit)島のみだ。

 きっかけは、日焼けした多くの裸の肉体は風情を台無しにしているというヨットクラブの会員らからの苦情だった。カンヌ・ヨット・クラブ(Cannes Yacht Club)の会長は地元紙に対し、「裸体主義者に反対しているわけではない。しかし皆が目にすることになるカンヌのビーチでは下品だ」と語り、近くには航海学校があることにも言及した。

「子どもたちが風向きを調べようとベランダに出たとき、まず目にするものはそこら中に並んだ裸の尻だ」

 市当局によれば、違反者には初犯で11ユーロ(約1400円)の罰金刑、注意に従わず全裸を続けるようであれば最高1万5000ユーロ(約195万円)の罰金と禁固刑が科せられるという。(c)AFP