【6月27日 AFP】オーストラリアのウエスタンオーストラリア(Western Australia)州北部で、子ども2人のわずか数メートル先でペットの犬を食べてしまった「抜け目ない」巨大ワニが、プロの捕獲チームの手を何度もくぐり抜け、現在も「逃亡中」であるという。公共放送のオーストラリア放送協会ABCが23日、ウェブサイトで報じた。

 逃走しているのは、全長3.5メートルのイリエワニ。観光保護当局によると、捕獲チームは昼だけでなくスポットライトを使って2晩にわたり捜索を行った。

「非常に頭の良いワニだ。何回か目撃されているが、そのたびに逃げられている」と、当局のキングスレー・ミラー(Kingsley Miller)氏は話している。捕獲チームは今後、戦略を変更し、車両、バイク、小型トレーラー、ボートなどを利用してワニを捕らえ、その後はワニ公園で飼育する予定だという。

「しばらく時間はかかりそうだ。そう簡単にはいかないだろう」とミラーは話す。

 同州キンバリー(Kimberley)地方の人気遊泳地区で子どもたちがペットのイヌと遊んでいたところ、このワニにイヌを捕まえられ、子どもたちはすっかり怯えてしまった。その後、このワニの捕獲作戦が始まったという。(c)AFP