【6月25日 AFP】米証券大手メリルリンチ(Merrill Lynch)と仏ITサービス企業キャップジェミニ(Capgemini)が24日発表した2008年の世界の富裕層に関する調査報告によると、世界的な金融危機で投資バブルが崩壊を迎えた中、富裕層の数は過去3年で最低レベルに減少した。

 同報告書によると、投資可能な資産が100万ドル(約9600万円)を超える富裕層は、前年比マイナス8.6%で860万人に減少。中でも、3000万ドル(約29億円)以上の投資可能資産を持つ「超」富裕層は25%近く減少した。
 
 世界の富裕層の半数以上は、米国、日本、ドイツの資産家で、中国が英国を抜いて世界第4位に上昇した。

 富裕層全体が保有する総資産は32兆8000億ドル(約3150兆円)で、2007年の40兆7000億ドル(約3900兆円)から20%減少した。(c)AFP