【6月18日 AFP】芽キャベツを「悪魔の野菜」と毛嫌いする英海軍の艦長が、自分が指揮する艦船内への芽キャベツの持ち込みを禁止する命令を出した。

 17日の英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)によると、自分の「芽キャベツ嫌い」から乗組員390人に禁止命令を下したのは、英海軍艦船ブルワーク(Bulwark)のウェイン・キーブル(Wayne Keble)艦長。

 同艦長は健康指向から揚げ物を禁じたと報道されていたが、記者にその報道は正しいかと尋ねられた際に「艦内で唯一禁じた食べ物は芽キャベツだけだ」と指摘しなおした。

 窮屈な船内で芽キャベツを食べると乗組員たちが腹部膨満を起こす、との健康上の心配からではないのかとさらに問われると、「わたしは芽キャベツを食べたことがないから、食べるとどうなるかなんて知らない。芽キャベツは悪魔の野菜だ。わたしが唯一嫌い、憎んでいるものだ。ブルワーク上では一切禁止だ」と、強い嫌悪感を込めて答えた。 
 
 成分に硫黄化合物が含まれている芽キャベツは、加熱調理すると独特の香りを発する。

 同紙が英海軍広報官および英国防省に問い合わせたところ、同艦で芽キャベツを出すのが禁止されたのは、キーブル艦長の食卓のみだとの回答が返ってきた。

 しかし、実際に艦内で勤務している1人は「芽キャベツ禁止令」は非常に厳しく、持ち込みさえも許されていないという。「国防省はなんとでもいうだろうけれど、実際に船を指揮しているのは艦長。芽キャベツは言語道断、全面禁止だ」(c)AFP