【6月6日 AFP】デンマーク女王、マルグレーテ2世(Queen Margrethe)の夫が飼っているダックスフントのエビータ(Evita)が、王室の守衛を2度も襲ったことを受けて、同国の議員らが4日、犬を安楽死させるよう要求した。

 野党・動物福祉グループの広報担当者、Bjarne Laustsen氏は、「王室の守衛が、警護するべき雇用主の飼っている犬にかまれたという逆説」と冷笑し、11歳のエビータを「安楽死」させるべきだとAFPに語った。「自分の犬がこれほど攻撃的だったら、わたしはそうするでしょうね」

 また、Laustsen氏は、ニュースサイト「bt.dk」に対し「王室の犬とそれ以外の犬との間に区別はない」と語った。

 タブロイド紙のエクストラ・ブラデット(Ekstra Bladet)によると、5月30日、デンマーク王室が夏を過ごすFredensborgの城でヘンリク王子(Prince Consort Henrik)の飼っているダックスフントが守衛の足にかみつき、血まみれの守衛が病院に搬送されるという騒動があったという。また2008年にも、別の守衛が襲われ、3週間の休養が必要な事態となっていた。

 Laustsen氏の要求に、野党のMarlene Harpsoee議員も支持を表明し、与党系の極右政党PPDのKarina Lorentzen Dehnhardt議員も口輪をとりつけないのであれば安楽死させるべきだと主張している。(c)AFP