【5月27日 AFP】カナダ・オタワ(Ottawa)で開催されている第78回「Congress of the Humanities and Social Sciences(人文・社会科学会議)」で26日、携帯電話でメッセージを送るという意味の「テキスティング(texting)」という単語をもじってセクスティング(sexting)と呼ばれる、未成年が自分のヌード写真やセミヌード写真を携帯電話でやり取りする行為は、「児童ポルノの頒布」の罪にはあたらないとの意見が発表された。

 発表者は、トロント(Toronto)のヨーク大学(York University)のピーター・カミング(Peter Cumming)准教授。カミング准教授は、子どもの性的関心についての報告の中で、セクスティングは現代の「お医者さんごっこ」のようなものだと指摘した。

 この会議は毎年、世界中から8000人の研究者が集まり、最新の社会動向について議論するもの。

 米国では3月、ペンシルベニア(Pennsylvania)州の地方検事が同州の少女3人に対し、携帯電話で自分たちのわいせつな写真を友人に送った行為が「児童ポルノの頒布」にあたるとして起訴の可能性を示唆していた。その後、少女たちは検察官が起訴しないよう訴訟を起こしている。(c)AFP/Michel Comte