【5月18日 AFP】(写真追加)中国南部の重慶(Chongqing)市政府は、同市内で建設が進んでいた中国初の「性」を題材としたテーマパーク「ラブ・ランド(Love Land)」について、社会に「悪影響」を与えるとして撤去命令を下した。国営環球時報(Global Times)が18日伝えた。ラブ・ランドは中国の建国記念日である10月1日のオープンを目指していた。

 調査の結果、市当局は工事の中止を命令。環球時報は同日の紙面で、園内に設置済みだった巨大な下着姿の女性の下半身の回転像を、作業員らが撤去する写真を掲載した。

 市当局者は同紙に対し「調査の結果、園内の施設は低俗かつ不健全、教育上良くないものだと判断された。社会へ悪影響を与えることから、即時撤去すべきだ」と語った。

 前週、インターネット上に出回った園内の写真は、大きな波紋を呼んだ。ネット上の意見の多くはラブ・ランドに反対するものだったが、一部では撤去命令に失望を表す意見もあった。

 環球時報が取り上げた意見には「ラブ・ランドは率直な表現をしているだけだ。なぜ撤去されたのか。広い心をもたない国家がどうして強大になれるというのか」と疑問を投じるものもあった。(c)AFP