【5月13日 AFP】見るからに痛そうだ――。数百年前に拷問で使用されていた道具のコレクションが、ニューヨーク(New York)で公開された。これらの道具は、Guernsey's主催のオークションに出品される。

 出品される252点は、舌を挟む金具、トゲが付いたいす、手の肉を焼くために使われたという鉄製の手袋など、身の毛がよだつものばかり。

 Guernsey'sのアーラン・エッティンガー(Arlan Ettinger)氏によれば、道具は17世紀以前のもので、拷問の場面を描写した珍しい版画本もあるという。予想落札額の合計は300-400万ドル(約2億9000万-3億8000万円)。

 これらのコレクションは19世紀ごろまでよく知られており、1893年には欧州やニューヨークで展示されたことがある。古くは18世紀に英国とドイツで展示会が開かれ、来場者の記録まで残っているという。

 エッティンガー氏によれば、コレクションは20世紀に入る頃に行方がわからなくなったが、第二次世界大戦後、ユダヤ人をかくまったとしてドイツ人に迫害されたノルウェーの男性が手に入れ、米国に持ち込んだ。男性は70年代に死亡。コレクションは家族が管理した。拷問に対する議論が高まる中で、家族はコレクションの公開を決意し、今回のオークションが開催されることになったという。

 エッティンガー氏は、収益金の一部を、「現代行われている拷問」を撲滅するための資金として、国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)に寄付すると語った。

 ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前政権がテロ容疑者への「水責め」などの拷問を許可した米国では、拷問は大きな社会話題になっている。(c)AFP