【5月2日 AFP】インターネット時代の開拓者、米検索大手グーグル(Google)が、山火事予防のため、「ヤギはたいていのものは何でも食べてしまう」という昔ながらの知恵を活用している。

 グーグルは、米カリフォルニア(California)州北部マウンテンビュー(Mountain View)にある同社本社の敷地に約200頭のヤギを放し、敷地内の草を食べさせている。

 カリフォルニア州は山火事が多く、ここ数年間の水不足で山火事の危険性は特に高まっている。同州で雨の比較的多い短い季節に繁茂した草や低木は、その後に続く乾燥した季節に枯れて燃えやすくなる。

 消防隊員らは常日頃から、低木を取り除いて、火事が拡大しないための緩衝地帯をつくるよう市民に呼びかけている。

 グーグルの不動産・オフィスサービス部門を率いるダン・ホフマン(Dan Hoffman)氏は、同社の公式ブログで、「騒音を出し、ガソリンを消費し、空気を汚す草刈り機の代わりに、ヤギを借りてきた。彼らがわれわれの代わりに仕事をしてくれる。(決して「冗談」じゃないですよ)」と述べた。

 カリフォルニア州北部では、低木の掃除にヤギを活用することが一般的で、特に人が入り込めない場所や機材を持ち込めないところでのヤギの活用はよく行われている。(c)AFP