【3月23日 AFP】フランス南部カルカソンヌ(Carcassonne)で21日、自然テーマパークからカンガルー15匹がいなくなっているのが発見された。何者かが忍び込み、カンガルーを放したとみられる。大規模な捜索の結果、22日までに12匹が保護されたが、依然として3匹が捕獲されていないという。

 テーマパークの所有者のキャロル・マソン(Carole Masson)さんによると、マソンさんらが21日朝に出勤したところ、カンガルー小屋5棟で南京錠が壊され、カンガルー15匹がいなくなっていた。テーマパーク周囲のフェンスも、数か所破られていたという。

 その後、消防隊、警察、憲兵隊らを総動員して、カンガルーが逃げ込んだとみられる森林を捜索し、7匹が森林で、5匹が園内で発見された。しかし、3匹がまだ見つかっていない。このため、カンガルーが近郊の幹線道路に迷い込む可能性もあるとして、付近を通行するドライバーらに注意を呼び掛けている。

 マソンさんは、「あの子たちは元々攻撃的ではなく、憶病な性質でもない。恐らく、どこかで静かに牧草でも食べているのでしょう」と、マソンさんは話している。(c)AFP