【3月14日 AFP】北朝鮮政府は14日、金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-il)総書記が辺境の満浦(Manpho)市の市民や労働者に対し、工業生産の発展に貢献したとして、カラーテレビ数千台を贈呈したと発表した。

 労働党機関誌「労働新聞(Rodong Sinmun)」によると、テレビセットを一斉に受け取った同市の市民や労働者らは感涙にむせいだという。

 絶対的指導者の金総書記は、自分に対する忠誠心を高めるため、労働者階級の「英雄」や党の指導者らに対し家庭用電化製品などを贈呈しているが、韓国の聯合(Yonhap)ニュースによると、困窮する同国では依然として贅沢品であるカラーテレビをこれだけ大勢の一般市民に与えるのは今回が初めてだという。(c)AFP