【2月27日 AFP】アジアの富裕層は収入の約25%を習慣的に貯金し、中でも韓国人の貯金額が最も多いことが、26日に発表された調査結果で明らかとなった。

 調査を実施したのはクレジットカード大手米ビザ(Visa)で、2008年9-10月の3週間、日本、韓国、中国、台湾、オーストラリア、香港、インド、シンガポールの8か国の、上位20-40%の高所得世帯の4100人以上を対象に行った。

 その結果、アジア諸国の富裕層は8割以上が貯金を継続して行っており、平均で月収の23%を定期的に貯金していることが明らかとなった。

 最も節約しているのは韓国人で、平均で月収の31%を貯金。中国人が28%、台湾人が26%と続いている。

 ビザのアジア地域担当者によると、今回の調査で対象となった高所得者は収入の約25%を貯金に回しており、それをうまく活用して投資が行っているという。

 対象者はさらに、金融・経済危機にもかかわらず貯金を続けており、経済的に厳しい時期には支出を減らす心構えができていると、ビザはみているが、一方で日用品や1回限りの大きな買い物については、景気変動の影響は恐らく受けにくいと指摘している。(c)AFP