【2月26日 AFP】スイスで、12歳の少女が家庭用ゲーム機「プレイステーション（PlayStation）」のやり過ぎで手のひらに炎症を起こし、医師に10日間のゲーム禁止を命じられた。この新たに発見された炎症はそれ以来、ジュネーブ大学医学部付属病院（University Hospital of Geneva）のVincent Piguet教授によって「手掌プレイステーション汗腺炎（Palmare PlayStation Hidradenitis）」と名づけられた。スイスの通信社ATSが報じた。

　この少女は、4週間にわたって痛みを伴う手のひらの外傷に悩まされ、病院を訪れた。Piguet教授は、「外傷は大きく、赤くなって腫れ上がっており、ひどい状況だった」と語った。その後、この少女は両親に隠れて、毎日数時間プレイステーションで遊んでいたことが明らかになったという。

　Piguet教授らのチームは少女の症状について、コントローラーを握る手の緊張とボタンを強く押していたことによって、軽微な皮膚の損傷ができ、汗によって悪化したのだと結論付けた。少女の炎症は、プレイステーションを10日間しなかったことで完治したという。

　Piguet教授の症例報告は、英医学誌「British Journal of Dermatology」に掲載された。(c)AFP