【2月5日 AFP】シンガポールのルー・チュン・ヨン(Loo Choon Yong)議員が議会で4日、シンガポールの出生率の低さについて「生殖はわれわれの得手ではない」と述べる一幕があった。5日付現地英字紙ストレーツ・タイムズ(Straits Times)が伝えた。
 
 都市国家シンガポールでは、スピードと利益優先型の政策を当局が主導してきたが、ストレスの高い社会環境を生み、子どもの数が大きく伸びないという結果を招いている。2007年の統計では、出産率は女性1人当たり1.29人で、人口の自然増加に必要とされる2.1人を大きく下回り、政府は前年、出産奨励金を倍にすると発表した。

 ルー議員の発言は、こうした人口の伸び悩みに対し、「国民性としてわれわれは『生殖』の才能はあまりないと認めるべきだ」と述べ、同時に週休2日制でも出生率が伸びないのならば、みんな土曜も働くほうがましだと述べた。(c)AFP