【2月4日 AFP】顔のしわは、遺伝的な要因に限らず、離婚・激やせ・抗うつ剤の使用などストレスに関連した外的要因によっても形成されるとする研究結果が、3日の米形成外科学会(American Society of Plastic SurgeonsASPS)の機関誌「Plastic and Reconstructive Surgery」(形成再建手術)のオンライン版に発表された。

 オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)の大学病院ケースメディカルセンター(University Hospitals Case Medical Center)のBahaman Guyuron教授らのチームは、「遺伝子的な加齢速度が同一の」双子186組を対象に、ストレスの度合いと顔の老け度を追跡調査した。

 その結果、片方が離婚し、もう片方が既婚・未亡人・独身の場合、前者の方が後者よりも2歳程度老けて見えた。同じく抗うつ剤を使用している方も、使用していない方より老けて見えた。

 また、体重も見た目に関係していた。40歳未満の双子では、太った方が老けて見え、40歳以上の双子では、太った方が逆に若く見えることがわかった。

抗うつ剤を常用すると、顔の筋肉が常にリラックスした状態になり、たるみが生じると考えられる。また、激やせは健康と外見の両方に悪影響することが知られている。

 Guyuron教授は「(双子の)老けて見える方の人は強いストレスを抱えていることが多い。加齢の仕方は基本的に遺伝子が決定するが、特定の要因が絡めば加齢は確実に早まる。逆に言えば、そうした要因を排除できれば、加齢のスピードを遅くすることができる」と話している。(c)AFP