【1月28日 AFP】イスラエル考古学庁(Israel Antiquities Authority)は26日、東エルサレム(Jerusalem)旧市街の城壁の外で、ボクサーの頭部をかたどったと見られるローマ時代の小像を発掘したと発表した。

 この小像は1800年前のもので、黄白色の大理石製。あごひげをたくわえ、短髪で、耳は曲線を描き耳たぶはふくよか。目はアーモンドのような形だ。発掘を指揮した考古学者らは、こうした特徴から「スポーツ選手、おそらくボクサーをかたどったものではないか」とみている。重さを量る時に使う天秤(てんびん)のおもりとして使用されたのではないかと考えられている。

 様式には明らかにギリシャの影響が見られ、ローマ彫刻美術の全盛期にあたる2-3世紀のハドリアヌス帝(Emperor Hadrian)の時代かその直後に製作されたのではと学者らは考えている。その色から、東洋で産出した大理石を彫ったことがうかがわれるという。(c)AFP