【1月24日 AFP】カナダの動物保護団体が、違法なイヌ繁殖施設から保護したイヌが生んだ子犬をバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領に贈ることを提案している。

 オバマ大統領は、厳しい選挙戦で苦労をかけたとして娘のサーシャ(Sasha、7)ちゃんとマリア(Malia、10)ちゃんにイヌを飼うことを約束し、どんなイヌをペットに選ぶのか世界中の注目が集まっている。

 カナダの動物保護団体、ウィニペグ・ヒューメイン・ソサエティ(Winnipeg Humane Society)は前年12月、違法なイヌ繁殖施設を摘発した警察に協力し、55匹のラブラドゥードルを保護した。うち21匹は子犬で、2匹は妊娠していた。

 ウィニペグ・ヒューメイン・ソサエティのビル・マクドナルド(Bill MacDonald)代表によると、妊娠していた2匹のうちリリー(Lilly)と名づけられたイヌが11匹の「とてもかわいい」子犬を生んだ。「オバマ大統領が娘さんのためにイヌをさがしていて、さらに最初の外遊先がカナダになると聞いて、あの子犬たちはカナダ政府からの最高の贈り物になるのではないかと思ったんです」

 マクドナルド氏はすでにスティーブン・ハーパー(Stephen Harper)首相に手紙を書き、現在カナダ外務省で検討中だという。オバマ大統領は2月か3月にカナダを訪問するとみられている。

 ラブラドゥードルは米国で人気の高いラブラドール・レトリバーとプードルを交配した犬種で抜け毛が少ない傾向がある。マリアちゃんが犬アレルギー体質のためオバマ家のペットはアレルギーを刺激しない犬種である必要がある。どのようなイヌが選ばれるにせよ、その犬種の人気は急上昇するだろう。(c)AFP/Michel Comte