【1月18日 AFP】代表的な女性ホルモンであるエストラジオールが多い女性は、自分自身を魅力的だと思うと同時に他人の目にも魅力的に映り、浮気をする傾向も高い。こうした研究結果が14日の英専門誌「バイオロジー・レターズ(Biology Letters)」に発表された。

 エストラジオールが多い女性は、胸が大きく、顔立ちが魅力的で、ウエスト・ヒップ比が小さい傾向がある。米テキサス大学(University of Texas)の2人の心理学者、クリスティナ・デュラント(Kristina Durante)とノーマン・リー(Norman Li)の両氏は、経口避妊薬を飲んでいない17-30歳の女性52人を対象に、月経周期中にエストラジオールの量を2回にわたり測定した。

 そして「他の女性と比較して」自分がどの程度魅力的かを評価してもらった。あわせて、現在のパートナーへの満足度、パートナー以外の男性とセックスをしたいか、そして過去の男性歴についても答えてもらった。

 また、これとは別に、実験のことを知らされていない男女多数に被験者の写真を見せ、それぞれについてどの程度魅力的かを点数で評価してもらった。

 その結果、エストラジオールの多い女性ではこの点数が最も高く、浮気の頻度も高いことがわかった。その一方で「関係が長く続いたパートナー」の数も多いことがわかった。

 両氏によると、女性は、物質的に生活の面倒をみてくれる長期的な関係をもつ男性と、肉体的な魅力がありより良い遺伝資源が得られるセックスパートナーとしての短期的な関係を持つ男性の間で妥協をしなければならない立場にある。

 エストラジオールの多い魅力的な女性は、男性を射止められる機会が多いため、「今の相手よりもクオリティの高い男性が手に入れられる状況では、特定のパートナーに固執しなければならない理由は少ないのではないか」と両氏は結論付けている。(c)AFP