【12月22日 AFP】(写真追加)中国のインターネット・ユーザーの投票で決まる「2008年の動物」に、四川大地震でがれきの下に36日間閉じ込められながら生き延びたブタが選出された。チャイナ・デーリー(China Daily)紙が前週末、報じた。

「朱堅強(Zhu Jianqiang、強いブタの意)」の名で有名となったこのブタ(2)は、5月12日の四川大地震でがれきの下敷きとなったが、木炭と雨水で食いつなぎ、36日後に救出された。

 朱堅強はその後、災害からの復興の象徴として飼育していくことに同意した雲南(Yunnan)省の剣川博物館(Jianchuan Museum)が持ち主から買い取り、現在は食べられる危険もなく、悠々自適の生活を送っている。

 博物館職員によると「日ごとに太って、怠けものになってきている。以前は朝夕2回の散歩に連れて行ってたんだけど、今は面倒がってだめだね。太りすぎなんだ」。

 投票が行われたウェブサイト「紅網(Red Net)」は、朱堅強は「不屈の精神を如実に象徴」しており、一連の景気減速に悩む中国の企業家にとって1つのモデルになっているとしている。(c)AFP