【12月17日 AFP】(一部修正)台湾では、陳水扁(Chen Shui-bian)前総統の逮捕に代表されるように政府高官などによる汚職事件が相次いだことを受け、2008年を象徴する漢字に「乱」が選ばれた。

 調査を合同で行った現地日刊紙の聯合報(United Daily News)によると、6万1600人を対象に行われた電話調査の結果、約8000人が「乱」に投票したという。以下は「騙」、「惨」が続いた。トップ10にはこのほかにも「腐」や「沈」などが上がっており、前向きな漢字は「愛」だけだった。

 同紙は、「これらの暗い漢字が選ばれた背景には、政権交代や世界的な金融危機、前総統一家による昼ドラじみたスキャンダルなどが挙げられる」とし、「ほとんどの国民は、政治的、経済的、社会的圧力に息切れを感じている」と指摘した。(c)AFP