【12月2日 AFP】米ファストフード大手マクドナルド(McDonald's)のモロッコ現地法人は、子ども向けメニュー「ハッピーセット」に付いているおもちゃのモロッコの地図から、西サハラが脱落していたとして謝罪した。マグレブ・アラブ通信(MAP)が1日報じた。

 報道によると、モロッコと西サハラの友好団体から「モロッコの地図に西サハラが掲載されていない」との苦情が寄せられたことを受け、現地法人マクドナルド・モロッコは「地図の国境に誤りがあったことを深くお詫びいたします」との声明を発表した。同社は、このおもちゃをすべて回収する予定だ。

 西サハラはもともとスペイン領だったが、1975年にスペイン軍が撤退したのにともない、モロッコが全域領有を主張した。しかし西サハラの独立派がポリサリオ戦線(Polisario Front)を結成して戦闘が勃発。1991年に国連(UN)の仲介で停戦に合意した。

 モロッコ政府は自国の主権下での西サハラの自治を認めるとしているが、ポリサリオ戦線は、独立かモロッコへの併合かを決める住民投票を行うことを求めている。(c)AFP