【12月1日 AFP】フランスのカーラ・ブルーニ(Carla Bruni)大統領夫人が、ジュネーブ(Geneva)に本部を置く世界エイズ・結核・マラリア対策基金(Global Fund to Fight AIDS, Tuberculosis and Malaria)の初代親善大使に就任する。詳細は、世界エイズデー(World AIDS Day)を迎える1日に発表する。

 カーラ夫人の実家は、2006年に兄のバージニオ(Virginio)さんがエイズのため亡くなったあと、バージニオさんの名前で基金を設立。エイズに関する教育の推進活動を支援している。

「兄の死をきっかけにエイズ問題に強い関心を持った」とカーラ夫人は話す。だが、世界のHIV感染者及びエイズ患者の数が3300万人に及んでいる現状が、身内の悲劇以上に自分に衝撃を与えたのだと言う。

「誰もがこの数字に慣れてしまっているが、この数は異常なもの。自分の助けを必要としている人や現場で活動している人たちとともに手に手を取って活動したい」と抱負を語った。主な活動目的としては、母子感染の防止を挙げている。
 
 ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領との結婚以来、カーラ夫人が慈善事業としてどのような活動を選択するかについては、さまざまな憶測がなされていた。エイズ予防に関する親善大使という今回のニュースは、フランス国内でも好意的に受け止められている。エイズ啓発キャンペーン「Sidaction」は、カーラ夫人の活動に大きな期待を寄せるとのコメントを発表している。(c)AFP/Carole Landry