【11月22日 AFP】韓国国防省は20日、予備役の軍将校数十人が、勤務時間とされているはずの時間中にゴルフをしていたとして懲戒処分を受けると発表した。

 同省によると、15人が軍法会議にかけられ、40人が既に処分を受けた。全員が勤務時間中、頻繁にゴルフをしていたことが判明したという。処分に先立ち1か月にわたる調査が実施されたというが、詳細は明らかにされなかった。

 韓国では正規軍約68万人に加え、義務兵役を終えた元兵士が300万人いる。義務兵役を終えた後には8年間の予備役が義務付けられている。

 同国ではゴルフの人気が高まっており、世界的プレーヤーも輩出している。韓国レジャー産業研究所(Leisure Industry Institute)によると、人口約4800万人のうち、推定200万人以上がゴルフをするという。

 一方で、ゴルフは依然として、一部からは、金持ちや利益誘導政治を行う人々のスポーツと見なされている。

 2006年には当時の李海攅(イ・ヘチャン、Lee Hae-Chan、イ・ヘチャン)首相がビジネスマンとゴルフに行ったことから、利益誘導政治の疑惑が持ち上がり刑事事件にまで発展し、同首相は辞任に追いやられた。2007年には、韓国空軍の司令官が、アフガニスタンで死亡した韓国人兵士のため国が喪に服している最中にゴルフをしたとして非難され、辞任している。(c)AFP