【11月17日 AFP】英国の16歳のマイケル・パラム(Michael Perham)君が15日、ヨットによる単独世界一周航海の世界最年少記録更新を目指し、ポーツマス(Portsmouth)港から出発した。

 全長15メートルのヨットで、約4.5か月かけて2万1600カイリ(約4万キロ)を航行し、地球を一周する。まずアフリカ大陸沿岸を南下して喜望峰を周り、オーストラリアのルーウィン岬、南米のケープ岬沖を経て、来年3月、17歳の誕生日ごろにポーツマス港に戻る予定だ。全行程でアシストは付かず、家族との唯一の連絡手段は、衛星を介した短時間の通話に限定される。

「少し緊張しているけれど、とても楽しみにしている。自然との一体化はリラックスできてすばらしいが、4か月もひとりぼっちになりたいとは誰も思わない」とパラム君は話す。自身の企てが「少々クレイジー」だと認めている。家族は、クリスマスを南大西洋上で迎える予定のパラム君のために、ひと足早くプレゼントを手渡し、ヨットにクリスマスの飾り付けを行ったという。

 パラム君は7歳からセーリングを始めた。2007年1月、14歳のときに欧州南端のジブラルタルから中米カリブ海の英領アンティグア・バーブーダまでの大西洋単独横断に成功。英国人のセバスチャン・カラフ(Sebastian Clover)君が持っていた15歳という最年少記録を更新した。

 その直後から、今度は、オーストラリア人のジェス・マーチン(Jesse Martin)さんが1999年に打ち立てた18歳という最年少記録を更新すべく、単独世界一周航海の計画を練り始めた。 

 航海中に集まった募金は、全額、慈善団体に寄付されるという。(c)AFP