【11月1日 AFP】カナダの首都オタワ(Ottawa)郊外の動物園からワラビーが逃げ出し、80キロ離れた場所で目撃されたのを最後に、2日後の現在も逃走を続けている。動物園関係者が発表した。

 逃げ出したのはオーストラリアに生息する小型のカンガルーの一種、アカクビワラビーの「ウェンデル(Wendell)」君(3歳)。29日に囲いから逃げだしているのが確認された。暴風雨によってなぎ倒された樹木のために柵の一部が壊されていたという。

 動物園を共同所有するCarla SaundersさんはAFPの取材に、ウェンデル君のほかワラビー3頭とカンガルー1頭が壊れた柵を飛び越えて囲いの外に出たことを明らかにした。

 そのうちウェンデル君だけが大脱走を展開し、翌日夕刻に動物園から80キロ南西で目撃されたのを最後に、現在も逃走を続けている。

 Saundersさんは、ウェンデル君を見たら「しっぽをつかんで枕カバーに入れて」と呼びかけている。お母さんワラビーの袋に入っている感覚と似ているため、落ち着くのだそうだ。(c)AFP