【10月30日 AFP】フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領が自分の似顔絵が描かれたブードゥ教の「のろいの人形」セットの販売中止を求めていた問題で、パリ(Paris)の裁判所は29日、「表現の自由およびユーモアの許容範囲内」とし、大統領の訴えを退けた。

 大統領の弁護士によると大統領は上訴する意向で、法廷争いが長期化する可能性が出てきた。

 サルコジ大統領が訴訟を起こすのは就任以来今回で6度目で、同国では失笑を買っている。また大統領が提訴を決めたと同時に、オンライン書店アマゾン(Amazon)フランスではこの人形セットがベストセラーになっている。

 一方、前年の大統領選挙の対立候補で、同じく人形のモデルとなった社会党(Parti SocialistePS)のセゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)氏は、何らかの措置を取るかとの問いに対し「わたしはユーモアのセンスを持ち合わせている」と答えている。(c)AFP