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「ホームレス犬」主役の舞台で、本物の捨て犬たちが里親探し

  • 2008年10月16日 14:00 発信地:ザグレブ/クロアチア
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捨て犬を主役にした話題の舞台『Timbuktu』。左が主役の犬キャップ(Cap)君(2008年10月7日撮影)。(c)AFP/DENIS LOVROVIC

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【10月16日 AFP】飼い主に捨てられ保健所に入れられた犬たちが舞台に立ち、観客の中から里親を探す――。クロアチアで上演中のこうした新たな趣向の舞台公演が、国内で話題を集めている。

 首都ザグレブ(Zagreb)で4日から始まったこの舞台『ティンブクトゥ(Timbuktu)』は、米作家ポール・オースター(Paul Auster)の同名作品が原作。物語の主役の犬、ミスター・ボーンズ(Mr. Bones)による45分の「1人芝居」で構成されている。亡くなった飼い主ウィリー(Willy)との思い出をたどるミスター・ボーンズを通して、現代社会の孤独、喪失感、人間と動物とのつながりを描いている。

 舞台の主役を務めるのは、競技大会チャンピオンの経験もある8歳のボーダーコリー「キャップ(Cap)」君だ。客席の最前列に座ったインストラクターの指示のもと、走ったり、寝そべったり、吠えたりするキャップ君に合わせ、同じく客席に座った俳優がナレーションを入れる。

『ティンブクトゥ』の舞台を手掛けるBorut Separovic監督によると、一匹の犬と1人のホームレスとの絆に焦点を当てているこの物語は、社会から疎外されたすべての人々を比喩的に表現したものだという。舞台では実際のホームレス12人も、ホームレス役で出演。参加者の35歳女性は「とても啓発的。同じようなことを、またやりたい」と話す。 

 ミスター・ボーンズの芝居が終わると、舞台に12匹の捨て犬たちが登場し、観客と犬たちの間にネットの仕切りがおろされる。そして劇場内はドラマの世界から現実の世界へと一変、ナレーターが「この犬たちはミスター・ボーンズと似たような生い立ちです。戻れる家を与えてあげてください。希望する人は舞台のあとに私に知らせてください」と語り始める。

 批評家らはこの舞台を絶賛している。「舞台の常識を越えた独特の舞台」「この舞台を見た子どもたちは、社会から見捨てられ忘れ去られている人たちのことを永遠に忘れないだろう」などの高評価が国内主要紙などに相次いで掲載されている。

 舞台関係者は、10月中に行われる全11公演中に、すべての犬たちに里親が見つかるようにと願っているという。(c)AFP
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