【9月26日 AFP】自称「フュージョンマン」ことスイス人冒険家のイブ・ロッシー(Yves Rossy)さん(49)が26日、ジェットエンジンを搭載した「翼」でのイギリス海峡(English Channel)横断飛行に、世界で初めて成功した。イギリス海峡間の距離は約35キロ。

 カーボン製の「翼」を背面に装着したロッシーさんは、小型飛行機でフランス側の上空を高度2500メートルまで上昇した後、空中へダイブした。続いてジェットエンジンを稼働させると、時速200キロメートルを越える速度で、英国に向かい、青空を背に飛行を続けた。

 約10分後、ロッシーさんは「翼」のエンジンを停止させると、青地に黄色の縞模様が入ったパラシュートを広げ、高度1500メートルから英国側の沿岸に向かって降下。ドーバー(Dover)の白い岸壁上に立つ灯台近くの野原に、無事着地した。

 着地後、記者らに取り囲まれたロッシーさんは「最高だった。飛行を開始する前より、今はずいぶん落ち着いているよ。飛行は完ぺきだった」と語ると、大きな笑顔を見せた。

 さらにロッシーさんは、「ぼくのような『翼』飛行を、多くの人に経験してほしい。きっと将来は、大勢の人たちが『翼』で空を飛んでいると、大いに期待しているよ」と付け加えた。

 ロッシーさんのイギリス海峡横断飛行は、当初、24日に実施する予定だったが、悪天候のため2回にわたって延期されている。

 ロッシーさんは2004年、ジェットエンジン搭載の「翼」による飛行に、史上初めて成功した。(c)AFP/Guy Jackson