【9月25日 AFP】(一部更新)ニューヨーク(New York)で「空中逆さづり」に挑戦していた奇術師のデービッド・ブレイン(David Blaine)さん(35)が24日、目標の60時間逆さづりを達成した。

 頭を下にして吊された状態で、ほぼ3日間を過ごしたブレインさんは、目標としていた60時間に達すると、勢いよく身を起こし金属製ワイヤーにつかまって夜空の闇に消え去った。

 しかし、見物人のなかには、ブレインさんは「逆さづり」パフォーマンスの実績を誇張していると不満を漏らす者もいる。「逆さづり」に挑戦中、ブレインさんは、水分補給、用足し、健康チェックのため、1時間ごとに休憩をとり、60時間、連続して逆さづりだったわけではないからだ。

 大衆紙「デーリー・ニューズ(Daily News)」は、「ブレインさんの『60時間逆さづり』達成は、(休憩時間を含むとの)注釈をつけるべきだとの声も多い」と報じた。

 一方、ABCテレビは、問題点には触れず「決死のダイブ」と銘打って、ブレインさんの「逆さづり」を独占生中継した。しかし、ABCのリポーターは、ブレインさんが最後の休憩を終え再び逆さづりとなった際、「デービッド(ブレイン)が頭を上にして直立したのは、60時間中、これが初めて」と誤って伝えた。(c)AFP/ Sebastian Smith