【9月24日 AFP】オーストラリア・ニューサウスウェールズ(New South Wales)州北部Ukiで、63歳の女性が、ポニーほどの大きさのブタによって自宅に「閉じ込められ」迷惑を被っている。オーストラリア放送協会(Australian Broadcasting CorporationABC)が23日、報じた。

 被害者のキャロライン・ヘイズ(Caroline Hayes)さんは、自宅外にあるトイレに行こうと家を出たところ、ブタが襲ってきて自宅の中に押し戻されたという。ヘイズさんは「きれいな雄のブタなんだけど、とにかく大きくてすごい力なの」と語る。

 地元の森林保護官たちがやってきてヘイズさんを助けようとしたが、ブタを捕獲することはできなかった。

「森林保護官たちはイヌ用のオリをもってきたんだけど、なにせブタは巨大でしょ。イヌ用のオリにゾウを入れるようなもんだわ」(ヘイズさん)

「しばらくオリに入れようとしてたけどね、無理だった。体の半分ほどはオリに入ったんだけど、すぐに後ろに下がって逃げ、わたしの家の貯水池に向かっていったのよ。そこで気持ちよさそうに水浴びしてたわ」(同)

 ヘイズさんによると、このブタの飼主が扱いきれなくなって森に放してしまったらしく、10日前ほどから自宅周辺に姿を見せ始めた。そこで、ヘイズさんと近所の人はこのブタをブルースと名付けエサを与えていたのだという。

 ところが、次第に攻撃的になりはじめ、ヘイズさんがトイレに行こうと自宅から出ると、エサを要求して彼女の足にかみつくようになった。とうとう、早朝4時にヘイズさんの自宅ドアにドンドンと頭突きを行うようになったという。ここに至ってヘイズさんもさすがに恐怖を感じたという。

「朝、トイレに行こうと思ってドアを開けたら、ブタがものすごい勢いで突進してきて部屋の中に押し戻してきたの。あまりの勢いに転んでしまったわ。その後、ほうきでつついてやったけど、ブタはそれを口にくわえて半分に折ってしまったの」(ヘイズさん)

 ABCによると、森林保護官たちは23日中に再度、捕獲を試みるという。(c)AFP