【9月24日 AFP】英南西部ウィルトシャー(Wiltshire)州ソールズベリー平原(Salisbury Plain)の巨石遺跡群ストーンヘンジ(Stonehenge)が、かつて病人などを治療する場所だったとする新説が22日発表された。

 新説を唱えたのは英ボーンマス大学のティム・ダービル(Tim Darvill)教授らの研究チーム。今年4月に2週間かけて実施された、1964年以来となる大規模な発掘調査で、お守りとして使用されていた可能性のある巨石「ブルーストーン」の2個の破片を発掘したと言う。

 古代人はブルーストーンには病気を治すパワーが宿っていると信じ、多くの病人やけが人が遠くからこの巨石のある場所に運ばれて治療を受けたと、チームは考えている。

 調査では古代の石槌やローマ時代の陶器なども見つかっており、ストーンヘンジの建立時期やその目的といった多くの謎が解明されることが期待されている。(c)AFP