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元MI6諜報員のスパイ小説家ル・カレが告白、「旧ソ連へ亡命しようと思ったことも」

  • 2008年09月16日 13:07 発信地:ロンドン/英国
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通称「MI6」として知られる英秘密情報部(Secret Intelligence Service、SIS)の元諜報員だったスパイ小説家ジョン・ル・カレ(John le Carre)氏(2001年10月2日撮影)。(c)AFP/MARTIN BUREAU

【9月16日 AFP】通称「MI6」として知られる英秘密情報部(Secret Intelligence ServiceSIS)に所属していた英スリラー小説家、ジョン・ル・カレ(John le Carre)氏(76)が、14日発行のサンデー・タイムズ(Sunday Times)紙で、冷戦中に旧ソ連へ亡命する誘惑に駆られたことがあることを明かした。

 冷戦時代を舞台にしたスパイ小説で世界的に知られるル・カレ氏は1960年代当時、共産主義に魅力を感じたわけではないが鉄のカーテンの向こう側の世界を知りたいという好奇心はあったという。「スパイ活動に専念して敵との境界線に近付けば近付くほど、こう思うようになった。『ほんの少し境界線を飛び越えるだけで、向こう側の世界を見ることができる』とね」

 本気で境界線を越えようと思ったことがあるかと尋ねられると、ル・カレ氏は「そんなときもあった」と答えた。

 MI6で活動していたル・カレ氏は、多数の英諜報員の情報を旧ソ連国家保安委員会(KGB)に流していた二重スパイ、故キム・フィルビー(Kim Philby)氏によって、諜報員としてのキャリアを断たれた。
 
 旧ソ連の二重スパイを描いたル・カレ氏の代表作『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ(Tinker, Tailor, Soldier, Spy)』(1974年)は、1950-60年代の自分の経験に基づいてフィルビー氏の役割に迫っている。

 ル・カレ氏は1987年に旧ソ連が申し出たフィルビー氏との会食を辞退している。「私には、どうしてもできなかった。フィルビー氏のせいで、40人以上の英諜報員がアルバニアで死に追いやられたんだからね」(c)AFP

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