【9月8日 AFP】オーストラリア東海岸のサーフポイントとして名高いバイロンベイ(Byron Bay)のビーチで7日、サーフィンをしていた男性の足とサーフボードをつないでいたロープに巨大なサメが引っかかり、「ジェットスキー状態」でサメに引きずられる事件があった。被害者は無事だった。

 バイロンベイでサーフショップを経営するジョン・モーガン(John Morgan)さん(51)は、毎日昼休みにサーフィンをしているが、この日はクラークスビーチ(Clarks Beach)で、レッグロープに絡みついたサメに50メートル以上を「暴走」された。

 現地紙「ノーザンスター(Northern Star)」の取材にモーガンさんは「巨大な渦が見えたので、波から降りたとたん、後ろに向かって突然ぐっと引っ張られた。ものすごく強力なジェットスキーに乗ったみたいだった」と答えた。

 モーガンさんが楽しんでいたのは、オールを使って漕ぐスタンドアップパドルといわれるサーフィン。とにかくロープからサメがほどけてくれるよう祈りながら、ボードにしがみついたという。「水が汚かったのでサメの種類は分からなかったけれど、白い波しぶきの合間からでも8~10フィート(約2.4~3メートル)あるとは思った」

 サメが引っかかったのは岸から200~300メートル離れた場所だったという。「自分も心底怖かったけれど、サメも同じくらい怖かったと思う。振り返って噛み付かずにいてくれただけで、本当に良かったよ」(c)AFP