【9月3日 AFP】インド北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州で日本脳炎の感染が拡大している。同州ゴラクプル(Gorakhpur)のBRD医科大学(BRD Medical College)によると、2日に子ども5人が死亡し、死者数が199人になった。

 同病院の広報によると2か所の病院で今年6月から同地域内外の日本脳炎患者約1100人を受け入れており、約180人が観察下にある。

 ウッタルプラデシュ州では2005年にも日本脳炎が流行し1400人以上が亡くなったが、その時もゴラクプルで最多の感染が確認された。同州では前年にも脳炎で400人が死亡している。同州の人口は同国最多の1億8000万人。

 専門家はインドでは1年に200万人分のワクチンしか生産できないため、7000万人の子どもが脳炎に感染する危険性があると指摘している。(c)AFP