【8月21日 AFP】世界中で愛好されているボードゲーム「モノポリー(Monopoly)」。27日に世界同時発売される「全世界版」では、街の通りに代わり世界22都市が採用され、また環境に優しい公共設備や、新しい交通手段が取り入れられた。

 採用された22都市は、500万人以上の愛好家によって、候補の70都市からオンライン投票で選ばれた。カナダと中国が最も多い3都市ずつが選ばれた。

 販売元の米玩具大手ハズブロー(Hasbro)が発売に先立ち20日に発表したところによると、中でもカナダ・モントリオール(Montreal)が最多得票だった。モントリオールはラトビアの首都リガ(Riga)と並んで、ゲーム上で最も高価な不動産を所有するグループとなる。

 次のランクのグループに所属するのは、南アフリカ・ケープタウン(Capetown)、セルビア・ベオグラード(Belgrade)、仏パリ(Paris)だ。

 22都市中、最後に選ばれたのはポーランド・グディニア(Gdynia)で、ドイツ、インド、ロシア、またスカンディナビア諸国の都市は選ばれなかった。

 モノポリーは1929年に始まった世界大恐慌中に発案され、1935年に発売された。土地の販売、賃貸、取引などで稼ぐ基本ルールは全世界版にも引き継がれる。今回初めて全世界で共通のものが発売されるが、プレーヤーは紙幣ではなくクレジットカードを使用する。

 全世界版では、通りではなく都市が採用されるほか、「電気」や「水道」など従来の公共設備ではなく、「風力エネルギー」や「太陽エネルギー」が取り入れられ、交通手段も鉄道だけではなく、空や海の便、さらに宇宙旅行もできるようになっている。

全世界版で採用された都市は以下の通り。

- ダークブルー:モントリオール、リガ

- グリーン:ケープタウン、ベオグラード、パリ

- イエロー:エルサレム(Jerusalem)、香港(Hong Kong)、北京(Beijing

- レッド:ロンドン(London)、ニューヨーク(New York)、シドニー(Sydney

- オレンジ:バンクーバー(Vancouver)、上海(Shanghai)、ローマ(Rome

- マゼンダ:トロント(Toronto)、キエフ(Kiev)、イスタンブール(Istanbul

- ライトブルー:アテネ(Athens)、バルセロナ(Barcelona)、東京

- ブラウン:台北(Taipei)、グディニア

(c)AFP

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