【8月19日 AFP】出生率の低下が深刻化するシンガポールのリー・シェンロン(Lee Hsien Loong)首相は18日、テレビ放送を通じた施政方針演説のなかで、少子化対策予算を倍増すると言明した。

 対策の一環として、7億シンガポール・ドル(約540億円)以上を投じ、政府が保証する有給出産休暇を現在の12日間から16日間に延長する。

 リー首相は「新対策は多くの夫婦に恩恵をもたらすだろう」とする一方で、「問題の根は非常に深く、この対策だけでわが国の(少子化)問題が解決するわけではない」とくぎを刺した。

 政府統計によると、シンガポールの2007年の出生率は1.29で、シンガポールが現在の人口を維持するために必要な2.1を大幅に下回る。(c)AFP