【8月16日 AFP】インターネット競売大手イーベイ(eBay)で自分の称号と財産を競売にかけていた英国貴族の男性が16日、入札価格の信ぴょう性を懸念して、出品を取りやめることを明らかにした。

 この男性は「Warleighの荘園領主」を自称する起業家のデビッド・パイパー(David Piper)氏(58)で、英南西部のプリマス(Plymouth)にあるベッドルームが9つある邸宅、現代アートのコレクション、ベントレー(Bentley)2台を競売にかけていた。

 約300万ポンド(約6億1000万円)の入札があったが、落札者が本当に資金を持っているか、あるいは資金を準備できるのか確認するすべがないとして、出品を取りやめたという。

 パイパー氏はまた、「今週、いろんな人から500通以上の電子メールが届いたが、1人で処理するには非常に手間がかかる」とも述べた。

 同氏は、ロンドン(London)で進行した前立腺がんの治療を受けるために競売にかけたと話していた。(c)AFP