【7月21日 AFP】スペイン南部のセビリア(Seville)市当局が、独裁体制を敷いたフランコ(Francisco Franco)総統にちなんだ通り40本の名称を変更し、フランコ総統の政権確立に貢献した将軍への「尊称」も剥奪することになった。19日の日刊紙パイス(El Pais)が報じた。

 セビリア市議会は17日、スペイン内戦中の1937年にセビリアを掌握した故Gonzalo Queipo de Llano将軍に与えられた「セビリアの養子」という称号および金メダルを剥奪することを決議。フランコ政権のシンボルまたは政権に携わった個人を想起させる通りの名称も変更されることになった。

 こうした措置は、社会労働党が過半数を占める議会が2007年に採択した、内戦またはフランコ政権下で殺害された人々の名誉の回復を求める法律に基づいたもの。

 マラガ(Malaga)、グラナダ(Granada)、フエルバ(Huelva)、カディス(Cadiz)でも同様の措置が検討されているが、保守系の国民党(Popular Party)が主導する議会は採択を先延ばしにしている。(c)AFP