【6月27日 AFP】「うそ! なんでわたしの車のナンバーがこれなの?」

 米国ノースカロライナ州(North Carolina)で前年、新たに車両登録を行った約1万人のドライバーは、「WTF」で始まるナンバーを見てこう叫んだにちがいない。

「WTF」は「What the fuck(なんてこった、の意)」の略。こうした3文字略語は電子メールや携帯メールでしばしば用いられる。

 ノースカロライナ州では前年、9999人のドライバーにこの「WTF」で始まるナンバーを発行した。地元紙News and Observerが今月初めに報じたところによれば、そのうちの1人は小学校でコンピュータとテクノロジーを教えるメアリー・アン・ハーディ(Mary Ann Hardee)さん(60)。「ハーディさんは当初、そのナンバーがインターネット世代にとってどのような意味を持つか気付かなかった。ようやく気付いたのは、児童がくすくす笑う姿を見たときだという」と同紙は伝えた。

 ハーディさんは同紙のインタビューに対し、「WTF」の隠された意味を知って以来「恥ずかしくてたまらなかったわ」と語っている。
 
 たまりかねたハーディさんはその後、車両検査登録局にナンバーの変更を嘆願。当局はハーディさんをはじめとした「WTF」ナンバーを保有するドライバーに対し、新たなナンバープレートの発行を通達した。新しいナンバーは「FOC」で始まるという。もっとも「FOC」も「Free of charge(無料)」の略語として使われることがある。

 ノースカロライナ州が今年、新たに発行するナンバーは「Y」で始まる。News and Observer紙によると、当局は「Y」ナンバーについて綿密な調査を行い、好ましくない3文字略語はないと判断したという。

 しかしどうやら彼らは「YBF」を見過ごしたようだ。「YBF」は「You've been fucked(くたばれ、の意)」の略である。(c)AFP