【6月12日 AFP】米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)の裁判所で11日、違法なわいせつビデオ販売めぐる裁判が開始された。ところが、裁判長を務める連邦判事がインターネット上にみだらな画像を掲載していたことが明らかになり、議論を呼んでいる。

 問題となっているAlex Kozinski判事(57)は、米ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)に対し、個人のウェブサイトに掲載していた画像が公開されていたとは知らなかったと述べ、画像は削除したと語った。

 Kozinski判事はインターネット上の個人ウェブサイトに、牛のペインティングをしてはいつくばっている4人の全裸の女性の画像や、半裸の男性が興奮した家畜と戯れる映像を載せていたが、サイトが公開されている可能性を指摘され、アクセスできないようにしたという。

 同判事は「何て言っていいかわからないが、あれはわいせつって言えるだろうか。風変わりでおもしろいと思うし、普通のことじゃないかな」と語り、問題の画像はわいせつとは認められないとの見解を示した。

 第9巡回控訴裁判所の裁判長を務めているKozinski判事は、言論の自由の推進者としても有名で、同裁判所で使用されるコンピューター上からポルノサイトへのアクセスを禁止するフィルターを取り除かせたことでも知られる。

 Kozinski判事は、わいせつビデオ販売をめぐる裁判の担当を外れるかどうかについては、コメントを避けているという。(c)AFP