【6月5日 AFP】カナダを拠点に世界で活躍するエンターテイメント集団、シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)が3日、東京ディズニーリゾート(Tokyo Disney Resort)内に完成した常設劇場と、そこで上演される演目の一部を報道公開した。

 伝統的サーカスや、演劇、音楽、特殊効果を織り混ぜたステージで知られるシルク・ドゥ・ソレイユは10月1日から、同劇場で日本オリジナル作品「Zed(ゼッド)」を上演する。マカオ(Macau)で8月からスタートする劇場に続き、アジアで2番目の常設劇場となる。

 同日行われたメディア向けプレビューに出席した演出家のフランソワ・ジラール(Francois Girard)によれば、舞台のタイトル「Zed」は登場する主人公の名前で、タロットをモチーフにした内容だという。

 シルク・ドゥ・ソレイユのジル・サンクロワ(Gilles Sainte-Croix)氏は、「エンターテインメントの創造性には、時間を止め、人々にしばらくの間、現実の問題を忘れさせる力があると信じている」と語った。

「シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京(Cirque du Soleil, Theatre Tokyo)」は、100億円をかけて建設され、「Zed」の制作費には40億円がかかっている。客席数は2170で、米フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)のディズニー・ワールド(Disney World)やラスベガス(Las Vegas)にある6つの常設劇場よりも多い。

 同劇場はオーランドに続き、シルク・ドゥ・ソレイユの独立型劇場としては2つ目になる。そのほかは、ホテル内に併設されたものだ。シルク・ドゥ・ソレイユの社長兼CEOのダニエル・ラマー(Daniel Lamarre)氏は、「オーランドでは10年間も公演を続けており、今後も継続して上演していきたい。東京に関しても同様の期待を抱いている」と語った。(c)AFP