【6月1日 AFP】インドネシアのサラン(Serang)で1日、インドネシア人実業家Tung Desem Waringin氏が自著の宣伝のために1億ルピア(約113万円)分の紙幣を飛行機からばらまいた。地上では現金争奪戦が起こったという。

 インターネットのニュースサイトDetikcomによると、13歳の少女が、紙幣を追いかけていて意識を失い、近くの病院に搬送された。

 Waringin氏は、2冊目となるビジネス啓発本の宣伝のため、飛行機に乗り、サッカースタジアムの上空を4回にわたって飛んだ。ばらまかれたのは、1000ルピア(約11円)紙幣と5000ルピア(約57円)紙幣だったという。

 サランは、ジャカルタ(Jakarta)の西60キロの距離にある都市。Waringin氏は当初、ジャカルタ市内で紙幣のばらまきを計画していたが、ジャカルタの警察当局から許可を得ることができなかった。

 ニュースサイトDetikcomによると、1回目と2回目の飛行では、紙幣はスタジアムから500メートル付近に散乱した。3回目と4回目の飛行では、ほとんどの紙幣がスタジアム内に落下した。

 前日から「紙幣ばらまき」計画のうわさがささやかれていた。そのため、多くの人が、飛行機が通過するのを待ち、屋外で待機していたという。

 Waringin氏のブログによると、Waringin氏は、従来の販促キャンペーンに割り当てるくらいなら、その分を必要としている人々に分け与えた方がよいと述べていた。(c)AFP