【5月24日 AFP】カナダの複数のメディアは23日、未決拘留中に収容されていた施設が重症肥満の被告を収容するには不適切だったことを理由に、被告の刑期が短縮されたと伝えた。

 刑期が短縮されたのは今年2月に麻薬の密輸で有罪が確定したビッグ・マイク(Big Mike)、本名ミシェル・ルポワント(Michel Lapointe)被告(37)で、裁判所は21日、判決が確定するまで拘留されていた20月を差し引いた禁固5年を言い渡した。

 オタワシティズン(Ottawa Citizen)紙によると、裁判官はその上で、体重195キロの同被告が、もっと小柄な受刑者を想定して設計された拘置所で苦痛に耐えてきたとする弁護側の主張を考慮し、さらに刑期を6月短縮した。

 クレモント・モンテロッソ(Clemente Monterosso)弁護士は同紙に対し「ルポワント氏の健康は悪化していた。拘置所には彼のような(重症肥満の)受刑者のために作られた物は何1つなかった。ベッドは身長より約30センチ小さく、椅子に座ることすらできなかった」と依頼人の拘置所での苦労を語った。(c)AFP